こんにちは。Wagumaです。
ここでは、暗号資産（仮想通貨）やNFTなどの技術の根幹となる『ブロックチェーン』について解説していきます。
ブロックチェーンは、まだ多くの人が理解していない技術です。今回は、ブロックチェーンとは何か、何に使えるのかを理解するためのお手伝いをします。プロの方にも、趣味の方にも、ブロックチェーンの基本をわかりやすく解説していきます。また、ブロックチェーンについて学び、ご自身のビジネスに活用するために始められるステップをご紹介します。それでは、ブロックチェーン技術の旅を始める準備が整いましたら、ぜひご一読ください。
ただ、ブロックチェーンを１から理解しようとすると膨大な時間が必要なため、ここではむずかしい用語はなるべく使わずに、初心者でも理解できるように解説していきます。
それではさっそく、本題に入っていきましょう！
ブロックチェーンとはなにか？
ブロックチェーンの説明は複雑になりやすいので、細かい説明は飛ばして、なんとなくのイメージを先にお伝えしておきます。
ブロックチェーンとは、「AさんからBさんに￥1,000を受け渡した」といった取引の記録などを、だれにも改ざんできないようにする仕組みです。ここでの取引というのは、金銭、商品、デジタル資産など、価値のあるものであれば何でもOKです。
ざっくりとですがまずはこの理解で大丈夫です。
ここからはブロックチェーンが一体どのようにしてこのような仕組みを作り上げたのかを解説していきます。
まずはじめに、ブロックチェーンの主な特徴は、分散型であるということを覚えておいてください。ブロックチェーンは「自律分散型組織」とも呼ばれ、複数のコンピュータ上で行われた取引を記録する、分散化された安全なデジタル台帳のことです。
つまり、国や銀行などの一部の組織によって管理されているわけではありません。ブロックチェーンは、世界中のコンピュータのネットワークによって運営されており、これらのコンピュータが協力して取引を検証し、記録しています。
たとえばグループのうち誰か1人が宝石を金庫に預けて1人が責任を持って管理していたとしても、その人が持ち出して金庫の中身が空になってしまったとしたら改竄ができてしまうわけです。ブロックチェーンの仕組みは、あえて広場の真ん中に宝石を置くことで全員が宝石を監視できるようにしておくイメージです。そうすることで、宝石がいまどこにあるのかという情報を全員が管理しているんです。
ブロックチェーンはデジタル台帳であり、電子的に保存された取引の記録であることを意味します。この台帳は分散型であり、ネットワーク上の複数のコンピュータにそのコピーが保存されていることを意味します。このため、誰かが台帳を改ざんすることは難しく、ネットワーク内のすべてのコンピュータのコピーを改ざんする必要があるからです。誰か1人が改善したとしてもそれ以外の全員が正しい情報を持っているので、すぐに改善がばれてしまいます。
ブロックチェーンはどこかの企業一つが中心となって管理するのではなく、参加者全体で情報の監視・同期をして動かす仕組みということを覚えておきましょう。
ブロックチェーンの仕組み
ブロックチェーンの具体的な仕組みに入る前に、この技術を構成する中核的な概念についてよく理解しておくことが重要です。ブロックチェーン・システムの主な構成要素は、ノード、マイナー、そしてチェーンそのものです。ノードは情報を保持するコンピュータやデバイスで、マイナーは取引を検証し、ブロックチェーンにブロックを追加する個人または団体です。最後に、チェーンは、データを保持するデジタル台帳である。
ブロックチェーン活用のメリット
ここからは、ブロックチェーンを活用するメリットをいくつか紹介していきます。
1. 非中央集権
ブロックチェーンの主な特徴の一つは、分散型であることです。つまり、銀行や政府などの単一の組織によって管理されていないことを意味します。このため、単一の当事者の支配を受けない安全かつ不変の取引記録を作成することができ、信頼性と透明性を高めることができます。
2. セキュリティ
ブロックチェーン技術は、暗号技術を利用して取引を保護するため、誰もが取引記録を変更したり改ざんしたりすることが難しくなります。これにより、ブロックチェーンに保存されるデータのセキュリティと整合性を高めることができます。
3. 効率性
ブロックチェーン技術は、特定のプロセスを自動化し、仲介者を不要にすることができるため、特定の種類の取引の実行速度と効率を向上させることができる可能性を持っています。
4. 不変性
一度ブロックチェーンに記録された取引は、改ざんや削除ができません。絶対に不可能ということではありませんが、改ざんやデータが削除される可能性は限りなく低いです。（理由を詳しく知りたい方は【「51%攻撃」ブロックチェーンの情報を改善することは可能か？】で解説しています）これにより、ブロックチェーンに保存されているデータの信頼性を高めることができます。
5. 透明性
ブロックチェーン技術の分散化により、取引の記録がネットワーク内の複数のコンピュータに保存されるため、取引の追跡や真偽の確認が容易になります。
これらは、ブロックチェーン技術を利用することで得られる可能性のあるメリットのほんの一部に過ぎません。金融や不動産、サプライチェーンマネジメントなど、幅広い業界に革命を起こす可能性を秘めています。
ブロックチェーンの活用例
ブロックチェーンの活用例として、一番有名なのは「ビットコイン」でしょうか？おそらく誰もが一度は耳にしたことがあるかと思います。ブロックチェーンはビットコインで行われた取引の記録と検証に使用され、通貨の安全性と偽造の防止を保証しています。
また、そのほかのブロックチェーンの活用例としては、不動産業界におけるスマートコントラクトの利用が挙げられます。スマートコントラクトは、不動産の所有権をある当事者から別の当事者に移転するプロセスを自動化するために使用でき、弁護士や権原会社などの仲介者を不要にします。これにより、不動産取引のスピードと効率を高めるとともに、信頼性と透明性を向上させることができます。
その他、ブロックチェーン技術の応用として、サプライチェーン管理、投票システム、本人確認などの可能性があります。
まとめ
ブロックチェーンは、これまで一つの企業や政府が管理していた情報を参加者全員で管理しようという仕組みです。この仕組みによって、情報の透明性が高まり、改ざんなどの不正が起きにくくなるということです。ブロックチェーンでできることは今回の記事で説明した以上に多くありますし、まだまだ発展途上の技術です。ブロックチェーンを知るためには、自分のニーズに合ったプラットフォームを選択し、その機能を知っていくことが重要です。
私もまだまだ勉強中ですが、今後もWeb3業界についてどんどん情報発信をしていくので、楽しみにしていてください！
